トレード手順
ここまでRuleBaseTradeを実践する上での基本的な知識について説明してきました。ここからは実際のトレードを行う手順について説明します。裁量トレードには踏むべき手順があります。これから説明する環境認識はその手順の中でも手順の全てに影響してきます。環境認識はエントリを取捨選択するフィルターの役割を担うので、環境認識をせずにエントリパターンだけを追い求めると不要なエントリが増え、勝率が下がります。またシナリオの策定も重要です。シナリオを立てていないと、結果としてなぜ負けたか、なぜ勝てたかを合理的に説明できません。そして最後に重要となるのが、エントリパターンです。自分が狙うエントリパターンを決めていないと全ての相場がチャンスに見えてきます。そんなわけはありません。環境認識、シナリオ策定、エントリはどれもが密接につながっており、この一連の流れの精度をそれぞれ上げて行く必要があります。ここでは全体の流れだけ学習し、実際に環境認識の具体的なやり方は次のチャプターで実例を掲載しますので自分でもトレードをしながら学習をしてください。
環境認識 1h足で行う
環境認識やシナリオ策定は精度が一定である必要があります。ある時はエリオットを使い、ある時はダウ理論を使いでは、結果が安定しません。上達の工夫として、常にチェックするものをリスト化して「最低限これは確認する」という自分の中のルールを作ることを推奨します。
シナリオ策定 15分足で行う
環境認識を終えたら、売買シナリオを作ります。15分足で場合分けを行い、それぞれに適したシナリオを策定します。値動きに翻弄されて思わず買ってしまうなんて行動はNGです。
待機
環境認識を行いシナリオを立てたら、シナリオに合致する状態になるまで待ちます。待てないトレーダーは負けます。待機中もチャートは変化を続けますので、一度行った環境認識を変更したり、シナリオを変更することは多々あります。というよりも相場の状況に合わせて変更を入れて行くのが現実的です。
エントリ&クローズ(利食/損切) 15分、5分足で行う
エントリのコツは15分足と5分足でエントリタイミングを精査することです。15分足で買いを狙っていても、5分足のGMMAを見たら売りの状況であるといったことが非常に多いです。MTFでチャートを見るとそれだけで勝率が上がります。