◾️インジケータの2分類_遅行指標と先行指標

あまり知られていないインジケータの分類方法

Webを検索するとインジケータはトレンド系とオシレーター系に分けて説明している記事が見つかります。ただし他の分類の方法があることをご存知でしょうか?それは、「インジケータは何の為に使うのか?」という視点で分類されたもので、遅行指標と先行指標の2種類に分ける分類方法です。

遅行指標の使い方

遅行指標は過去から現在のチャートを分析するために使います。過去から現在を分析するので未来の価格到達点を予測するものではありません。下のチャートを見てください。大きく上昇した後、戻しています。どこまで戻るかはチャートの中の遅行指標では推測ができません。わかるのは現在がGMMAでみる下落への拡散状況にあるという点です。

先行指標の使い方

先行指標は過去のチャートから、未来の価格到達点を推測するために使います。下のチャートを見てください。戻しの到達点として、フィボナッチリトレースメントの61.8%が一般的に使われます。そこまで戻ると推測するとまだ下落の余地があることをシナリオに盛り込めます。

未来を推測することに意味があるのか?

「先行指標による未来の推測があたります!」というのは誤った誘導です。重要なのは一定の理論に基づいてトレードを行う事です。そしてその理論はある程度の妥当性を持っていなければ何十回かのトレードを行った際に資金は増えません。ここで伝えたいのは、単なるインジケータの組み合わせでエントリを決めるのではなく、過去チャートを遅行指標を使って分析し、先行指標で未来を推定するというそもそものインジケータの使い方が重要ですよ!ということです。

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